寝落ち前

女子大生の500字日記。いつまで続くか不明です。

2017/10/21

布団に入ってこの文を書いています。布団というのはふかふかとした薄めの羽布団の下に、いつぞやユニクロで買ったひざ掛けが一枚。おもて面はフリース、裏面は毛足の長い素材で驚くほど暖かいという代物です。一日中立ち仕事でくたびれきった脚は鈍く痛んでいて、脚をもぞもぞと動かすとまだ夏用のシーツがひんやりとして心地いい。胸から上は布団から出ていて、ヒートテックを一枚だけ着た上半身は絶妙に涼しいのです。ティッシュをさらに二枚に分けて細いこよりを作り、耳に入れると、がさがさという音と共に圧倒的な多幸感に包まれます。耳掃除は耳の中の神経を刺激するから気持ちいいんだと聞いたことがありますが、思わず納得です。今にこよりでは満足できなくなって、リビングへ綿棒を取りに行くと、綿棒での耳掃除もまた最高。ベットボードに乗せた頭はずるずると下がっていって、ああこのまま寝られたらいいだろうなあ、次第に文を打つ右手の親指の動きもゆっくりになっていきます。隣の部屋からふしぎ発見の声が遠く聞こえる。コンタクトを外して、メイクも落とさなくてはいけないのに、瞳を閉じると驚くほど気持ち良くて、もう私は戻って来れないんじゃないだろうか。