寝落ち前

女子大生の500字日記。いつまで続くか不明です。

ほろ酔い

いつかの日記。友達と飲みに行ってきた。サワーを二杯と美味しい焼き鳥をたくさん食べてぼーっとする。店から出ると秋の夜風が涼しくて、コンビニでスミノフとアイスを追加して友達の大学まで歩く。後ろの友達の声を聞きながら、わざとふらふら歩いてみたり、スキップしたり走ったり、ケラケラ笑ってみたりする。完全にご機嫌、ほろ酔いの人。そしてほろ酔いの人というコートを一度着てみると、そのなんと軽やかで自由なことか!塩キャラメルモナカをかじる。静かな構内で教会のパイプオルガンが聞こえた。まだ活動している生徒たちのかすかなざわめき。スミノフをあおる。いつもはしないようなことをしてみたくなる。誰彼構わず話をしてみたいような、この上なく幸せな心地。帰りたくない気持ちに、しかし残った理性がこのままでは帰りどきを失うとストップをかけた。家に帰って取り急ぎメイクだけ落としベッドに入ると、気づけばほろ酔いコートは脱げていて、今朝はまた何事もなかったかのように仕事に戻る。というテキストを打っていたら三回も手違いでリセットしてしまった。酔いはまだ抜けてないらしい。なお私は未成年なのでこの日記はもちろん創作である、悪しからず。