寝落ち前

女子大生の500字日記。いつまで続くか不明です。

アイスクリームの思い出

この間4歳の時の旅行ビデオを見ていたら、他には何も覚えていないのに、食べていたアイスクリームの舌触りだけはっきりと思い出した。そう考えてみると、アイスクリームの思い出っていくつも浮かぶ。晴れた秋の日、高校から帰ってチョコモナカジャンボを買い、マンションの外階段を登りながらかじったこと。部活皆勤賞で顧問の先生がくれたハーゲンダッツ抹茶味。いつかの誕生日、サーティワンのアイスケーキを買ってもらったあの甘さ。中学校のとき、好きだった男の子と一緒に図書館で受験勉強したあと公園でまるごとみかんを食べていたら溶けてべとべとになったこと。1人で家で過ごす午後、スーパーカップバニラにハチミツをかけてDVD見ながら食べたこと。バイトで疲れ果てた時に塩キャラメルモナカを食べたのも美味しかった。春夏秋冬、どんな時でもアイスクリームは甘くて冷たくて、私の期待を裏切ることなく甘やかしてくれる。椎名林檎さんの歌う「おいしい季節」がすごく好き。「アイス、アイス、アイスクリーム」と手でマイクを包んで、また開く動作が好き。アイスを食べているといつもあの曲の歌詞みたいな気分になる。楽園へようこそ。